夕暮れ
『やっぱり来てないって、陽菜』

『あれ陽菜だったよね~』

『先生には言えなかったけど、あれって…』


『え?なに?わたし知らないんだけど教えて~!』




『塾の近くのコンビニで陽菜見たんだけど』

『うんうん』

『黒い車に2人の男と乗ってて…』


『え!まじ!?』


『し~~~~!声大きいよ』


『で!そこまでは先生にも言ったんだけど』

『ね~』

『なになに!?』



『陽菜、後ろで男の人と2人で乗ってて』

『そう、スモーク貼ってて見えにくかったんだけど』

『うん。』






『裸だったよね?』

『そうそう!』


『しかも、胸とか両手で揉まれて』

『まじで!?覗いたの!?』


『うん。陽菜って気がついたから近づいて覗いたら見えちゃって』


『拉致られてるとか、さらわれてるとかではなく?』


『うん。抵抗もしてなかったし』

『そうだよね。声とかも軽く聞こえてたよね!』

『むしろノリノリだったよね』


『え~!ほんと!?』


『ほんと!驚いてすぐ皆で走って逃げたのよね』


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