夕暮れ
そして
今日
陽菜は
何事もなかったように
平然と登校してきた。
イヤ…
本人に自覚がないんだろう
制服は
少しピシッとしていた
アイロンかけたてのようだった
陽菜のお母さんは
友達の家をまわり
電話を色々かけ
街をウロウロ探した
娘が行方不明だと騒いでいたのに
アイロンをかける余裕なんてないだろう
きっと
まだ家には帰ってない
どこか
自宅以外のところから
登校してきたはずだ。
案の定
登校してきた陽菜を
担任が慌てて連れて行った