夕暮れ



友情の中にも

独占欲があって

嫉妬もする


愛情もあって

お互い必要とする存在になる。



俺たちの友情は
それこそ
生まれて間も無いころから育まれてきたんだ


ちょっと会った女に
それを超える感情を
抱くのは
容易い事ではないんだ




悩む必要なんて
なかったんじゃないか


一番大切なものは
大切にすればいい




簡単なこと



だから

俺たちは今日も一緒にいる


こうして
同じ道を一緒に歩いている。



それでいじゃないか






俺は気づいてなかった。


猛の心境の変化に。


なんで顔が赤かったのかなんて。





これからも
気づくことはない。


猛は隠し通すのだから。




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