夕暮れ
身体が急にグイッと引き寄せられた。

昇は

陽菜でなく

俺を抱き締めていた。



分かっていた。



昇は優しいことを。

傷ついた俺を
放っておけるような奴じゃない。




ごめん…



ごめん…



ごめん……
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