夕暮れ

再び携帯をさわる


やっと着信履歴を見る気になった




「電話するか・・・・」



さっきまでの
芽生えてしまった
淡い気持ちに蓋をする





このまま
彼氏に電話をすれば


すべてなかったことになる。











気持ちに蓋をしたことを
自覚してから
ボタンを押した




コールがなる

3コールも鳴らないうちに



『はい・・・』


少し不機嫌そうな声が聞こえた





< 204 / 238 >

この作品をシェア

pagetop