夕暮れ
目を開けると
フワッとした髪が
俺の頬を撫でる。


くすぐったい。




昨日あのまま寝たのか…


俺は昇にガッチリ捕まっていた。




昇の整った綺麗な顔は
近くでみても
あらなんて一つも見つからない。


頬に手を当てた

唇を重ねた。


そっとしたつもりが
昇は目を覚ましてしまった。


完全に目覚めて
状況を把握する前に
舌を絡めた。




目が覚めて
状況を把握した様子の昇は
何も言うことなく
それに答えた。


その時
昇の携帯が鳴った。


「携帯鳴ってる。」

「メールだからいい。猛のが大切。」












昇の髪…サラサラ。




唇は柔らかい。






< 217 / 238 >

この作品をシェア

pagetop