夕暮れ
『昇(*゜ー゜)vオハヨ♪聞き忘れたんだけど、いつ帰ってくるの~?』



先輩からのメールに
昇が返信することはなかった。



半月、地元にいて
家に帰ることにした。



毎日昇とウロウロ遊び回っていた。


普段と何も変わらない生活。


家に戻っても変わらない。





帰りは一緒の電車にのった。




まっすぐ
昇の部屋に向かう。

ガチャ・・・


玄関を開けた。



半月ぶりの昇の部屋は
少し湿っぽかった。


「つうか、猛は家に帰んないのか?」


「また気が向いたらかえるよ」



帰って、自分の部屋の湿っぽさを感じる気分になれなかった。




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