夕暮れ
「昇~つまり先輩は、アレだよ。ん~と…俺に嫉妬してるわけだ。」

猛がまた能天気な口調で話し出した。




「嫉妬・・・」

昇は猛を見つめていた。






「そうだろ?先輩」


いきなり話を振られて
ちょっとオドオドしちゃったけど


「うん。だって、仲良すぎなんだもん。」

と正直に言ってみた。




「眞奈ってさ…そんなことで、俺の大事な友達呼びつけるわけ?」


昇に問いかけられて
急に自分が恥ずかしくなった。



「ごめんなさい。でも・・・そんなことって…そんな言い方ないじゃない」


ハズカシイ自分を隠すように
ちょっと突っかかってしまった。




「俺…猛より眞奈を優先させることは出来ない。」

間を空けず、昇はそう言った。


「ちょっ・・・昇!何言ってんだよ!?」

猛が横で慌ててた。




「わかってる・・・でも、そう思っただけ。」

わかってても
こうもはっきり言われると
戦意喪失するし・・・。





でも、確かにわかってて付き合った。
最初に同じこと言われた。


付き合ってもらえるなら
それで良いって思った。



なのに・・・


なんで耐えられないんだろう・・・。






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