夕暮れ
しばらく沈黙し

柳の風に揺れる音を聞く


「眞奈が納得できないなら別れよう。俺は変われない。」


「やだ!」

何も考えなくても言葉が出た


「分かってるの。もうこんなことしないから」


自分でも嫌なくらい



ありきたりの言葉がでたものだ。












きっと、呆れてる。






それなら
初めからしなければいいのに・・・と。


昇の声が聞こえるようだった。






自分の足元を見つめた。

そこから
目線を動かす。


目は次に猛を捕らえた。

昇に腕を掴まれたまま。




納得って何?




本当に仲の良い幼馴染み。




羨ましいぐらい。



あの夜・・・
その手は、確かにわたしのものだったのに。
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