夕暮れ
そんなことを
考えながら
夕暮れを眺めた



「何してんの?」

寝ていたはずの猛の声が聞こえたものだから
すごい驚いた


身体がかなりビクッとした。



そんな俺をみて
笑い出す猛



「びっくりしたんだから、仕方ねぇだろ」


「あはは…わりぃ…。」

寝転んだまま
枕に顔をうずめて
何とか笑いを堪えようとしているのがバレバレ…
体が、ピクピク動いてるし。



「そんなに笑わなくてもいいだろ」


「あんなに驚くぐらいだし、何か悪い事考えてたろ!」

ニヤニヤしながら猛が言った。



「猛のこと考えてた。」

「え?」



「夕暮れの話…よくするよなぁって。」



「最近はないけど…あ…そいや、陽菜にあったぞ」

猛はサラリと言ったけど
俺はかなりビクッとした。
さっきのなんか目じゃないくらいに。


「どこで?」


「ん~。帰った時にたまたま公園で」


「俺が帰った時?猛1人でフラフラ歩いてたろ?そういえば…顔赤くて…」


あんな時間に
公園で会ったなんて
何かあったにきまってる

「顔が赤かったのは、昇に会ったからで陽菜は関係ないよ」

え?俺?

猛を見ると

「あ…いや…そうじゃなく、昇のこと考えてたら昇にあったから…あ~何でもねぇ!忘れて」



パニクった様子は伝わった。
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