夕暮れ
「陽菜。俺は猛が好きだし大切なんだ。もちろん陽菜のことも。」

陽菜の目をまっすぐみる


「俺はもとの幼馴染みに戻りたい」


「昇違うんだ。本当は、初めは俺が無理矢理したんだよ」

俺が言うと陽菜は慌てて


「猛言わないで」

と俺の服を引っ張った。


昇は落ち着いていた。

「そうだとしても、陽菜は猛の気持ちを利用したことに変わりない。猛がそれをネタに脅すような奴だと思わないし、陽菜の事も真剣に考えてただろう?」


ズバッと言われて、沈黙がつづく。




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