夕暮れ
「なんで昨日あんなことしたの?」

わたしは、昇から目を逸らし
少しうつむいて
呟くように言った。



「復讐だよ。俺と猛をもてあそんだ。おまえ何様のつもり?」


え?



今の昇が言ったの?

わたしの知ってる昇は優しくて、そんなこと言わない。







「それに俺好きな人いるから、もういいよね?」






もう撃沈。
足元に真っ黒の穴がいきなり空いて落ちて行く感じ。


何を言ったらいいのか分からない。

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