夕暮れ
「……。」

不機嫌満開で起き上がる。


起こされたうえに

相手は昇だし。

気分は最悪。




「久し振りだな。猛。」

言葉を探したが見つからなかった様子で、ありきたりな言葉。



「あぁ……。」

昇の方を見ないようにして答えた。




「やめろよ。お前らしくないことは。」

「陽菜が言ったのか?さっき会ったぞ。」

「違うよ。学年中の噂になってるよ。」


「そっか。最近妙によく誘われると思った。」


「猛。いいかげんにしろって。」


昇が俺の肩に手を置く。

「昇さ…お前俺の事好きなの?」

俺は昇の目見た。








「好きだよ。幼馴染みだし。一番仲がいいし。」


「そういう意味じゃねぇよ」

俺がニヤリとすると
昇は視線を外した。


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