夕暮れ
「なんだよ。マジかよ?」

ちょっと予想外の反応にビックリした。


冗談のつもりだったし。



「なぁ、また俺と一緒に女とやらねぇ?」

「猛。何言って…」


おれは昇の口を塞ぐ。


キスをした。


舌も絡めて。


あの夜を思い出させるかのように。





あの夜のことが鮮明に蘇る。





「昇。そうしたら、俺とキスがいっぱいできるかもよ?」

俺はにっこり微笑んで昇に言った。
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