夕暮れ
中野さんが走って廊下を曲がるのを見て再び資料室の前に行った。


猛が、机の上に座ってる。

「昇…で?希望通りやめたけど?」

といいながら昇をジッと見つめる。



「た…ける。」

昇が
引き寄せられるように
猛の元へ行く。




どういうこと…?



昇が猛を抱き締めていた。


「好きなんだ。男とか女とか分かる前から、猛が一番だった。変だって分かってるけど、どうしようもないんだ。」




ど…どういうこと…?



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