夕暮れ
外に行くと
陽菜が近付いて来た。


「わたし…猛と付き合ってもいいと思ってるんだよ」

そう囁いた。



「なるほどね」

俺がため息まじりにいうと


「な…なによ」

タジタジの陽菜



「お前が考えてるようなことはないから。誤解だよ。」



「でも、キスしてたじゃない…」

陽菜は斜め下を見つめて言った。



「まだ友情が大事なんだよ昇は。好きな女が目の前に現れないから、ちょっと悩んでるだけだよ。」

自分で言って納得した。

そうかもな。
あいつ真面目だしな。

「ねぇ…猛」

「ん?」

「それ…何気に傷つく」

「ごめん」

俺は慌てて謝った。

陽菜は、まだすごく昇のこと好きなんだな。


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