夕暮れ
ふわふわの長い髪が風になびいていた。

さっきの女の子だ…

名前はたしか…

「中野。やめろ。」

そうだ。中野だ。

って中野に話しかけてるのは昇だ。



え!


中野…窓に足をかけて飛び降りようとしてるじゃないか。


「昇くんが好きなんだよ!付き合ってくれないならここから飛び降りるわ!」

中野は叫んだ。

騒ぎを聞き先生も生徒も駆け付ける。



「の…昇…」

俺が昇に近付くと

「大丈夫、猛は心配しないで。」

と昇が優しくいう。


中野の目がキッと俺を睨み付ける。


「あんたのせいよ!」

お…俺かよ(汗)
そっちが誘ってきたんじゃん…




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