夕暮れ
「中野…そのことは関係なく付き合うことは出来ないから。」

昇は少し困った顔をしながら言う。


「なんで?」


「すごく好きな人がいるから…。」

昇は俺を横目で少しみた。

周りには昇が中野から目をそらしたように見えただろう。

でも、
陽菜はわかったはずだ。
昇が俺をみたという意味が。


振り向くと、陽菜が立っていた。


俺…睨まれてる…



怖い…。






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