夕暮れ
「猛…昨日陽菜から電話あって今日来るって。来るなって言ったけど、あれはたぶん来るよ。」

部屋に入ると本を見ながら昇が言った。


「え!」

俺が言うと

こちらをチラッと見て

「喜ぶと思った」

とイジワルな顔をして言った。




「たぶん…俺に怒ってる。会いたくない…」

俺が力なく言うと



「まぁ、俺たちのことって言っても何もないから大丈夫だって。」

と軽く返された。




まぁ、そうだな。



でも



あの時の陽菜の目は怖かった。





憂鬱だ…。


会いたいけど



あれは辛い。。。。
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