僕のお姉ちゃん
青天の霹靂
「……はぁ……」


目を開けば、もう朝だった。

いつの間に寝たのか、何時間寝たのか、ほとんど覚えていない。


昨日は、ずっと姉貴のことが頭を支配していた。

俺は、姉貴を姉貴として好きなんじゃないかって。

……そんなのありえない、と思う。

けど、否定できない自分がどこかにいる。



「……おかしいよな、俺」



そうだ、俺は姉貴が嫌いなんだ。


あんなことをされたんだから、嫌いに決まってるだろ?

大っ嫌いだ。



「ふぅ……」



久々に心の中で思い切り毒を吐いたら、すっきりした。


と同時に、リビングに行けば、姉貴がいることを思い出した。
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