僕のお姉ちゃん
「お姉、ちゃん……?」


こんなこと、今までなかった。

一緒に寝ることはあった。でも……


「許して、ゆう」


こんな怖い顔したお姉ちゃんを見ることなんて、

お姉ちゃんに強い力でベッドに押さえつけられることなんて、


なかった。





「んっ……!? おね、ちゃ……っ!」


またキスされたとき、さっきのキスとはまるで違う感覚に、怖くなった。



「……ゆう、泣かないで」



もっと我慢できなくなるから




お姉ちゃんが、そっと微笑んだ。







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