僕のお姉ちゃん
14歳の普通
「やめ……やめ、ろ……
やめろっ!!」
自分の叫び声で、目が覚めた。
「……またかよ」
この夢を、もう何回見ただろう。
もう7年も経つのに。
見た目も、ずいぶんと男らしくなったし、声変わりだってしたし、一人称だって「俺」になった。
なのに、「お姉ちゃん」の呪縛から逃げられない。
「悪夢なら、まだいいのに……」
そう。悪夢ならまだいい。
けれどこれは夢じゃない。だから、苦しい。
しかも、親にも誰にも相談できない。
「……姉貴に襲われた、なんて」
言えるわけない。
「悠、ごはんよ」
「……今行く」
ただ1つの救いは、姉貴が留学で家にいないことだ。
やめろっ!!」
自分の叫び声で、目が覚めた。
「……またかよ」
この夢を、もう何回見ただろう。
もう7年も経つのに。
見た目も、ずいぶんと男らしくなったし、声変わりだってしたし、一人称だって「俺」になった。
なのに、「お姉ちゃん」の呪縛から逃げられない。
「悪夢なら、まだいいのに……」
そう。悪夢ならまだいい。
けれどこれは夢じゃない。だから、苦しい。
しかも、親にも誰にも相談できない。
「……姉貴に襲われた、なんて」
言えるわけない。
「悠、ごはんよ」
「……今行く」
ただ1つの救いは、姉貴が留学で家にいないことだ。