僕のお姉ちゃん
*・*・*・*・*
いろいろなことがわずかな日数の中で起こりすぎた、14歳。
今では、冷静に思い出せるくらいになった。
……少しは、「僕」でなくなることができたのかな……?
「悠!」
「……春」
後ろから聞こえた、春の声。
咲き誇る桜から、ものすごいスピードで駆け寄ってくる春に視線を移すと、自然と頬が緩む。
「おはよっ!」
「おはよ。お前なぁ、もう少しスカートはいてるって自覚を持てよ。下着見えるぞ、そんな走ったら」
「だーいじょうぶ! 下に短パンはいてるから」
「……はぁ」
「あ、なによそのため息と呆れ顔は!」
春もすっかり元通り。
変わったのは……髪型? くらい。
ショートだったのが肩くらいまでのセミロングになって、いつもサイドで束ねてる。
見た目変わったのに、中身は変わらないってのが春らしいから、それはそれでいいかもしれない……?
あと、それから……
今では、冷静に思い出せるくらいになった。
……少しは、「僕」でなくなることができたのかな……?
「悠!」
「……春」
後ろから聞こえた、春の声。
咲き誇る桜から、ものすごいスピードで駆け寄ってくる春に視線を移すと、自然と頬が緩む。
「おはよっ!」
「おはよ。お前なぁ、もう少しスカートはいてるって自覚を持てよ。下着見えるぞ、そんな走ったら」
「だーいじょうぶ! 下に短パンはいてるから」
「……はぁ」
「あ、なによそのため息と呆れ顔は!」
春もすっかり元通り。
変わったのは……髪型? くらい。
ショートだったのが肩くらいまでのセミロングになって、いつもサイドで束ねてる。
見た目変わったのに、中身は変わらないってのが春らしいから、それはそれでいいかもしれない……?
あと、それから……