僕のお姉ちゃん
俺以上に傷ついたであろう春は、もう元気に、俺を励ます勢いなのに。



「なんで、俺は……」



吹っ切れないんだよ?










「……っ?」

「あ、起きた」


え……


「は、る?」

「珍しいね、悠が居眠りなんて」



私はいつもだけど。


そういって笑う春が、少し潤んだ瞳に映った。


……って



「えっ……!?」
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