僕のお姉ちゃん
「姉貴、もういいから。俺も春も、姉貴を恨んでもないし、怒ってもない」

「むしろ、会いたかったんです。ちゃんとお話ししたかったんです。なのに、行方不明で、すごい心配で・・・・・・」

「・・・・・・ごめんなさい。ありがとう、悠も春ちゃんも」



ありがとう、そういいながら、姉貴は顔を上げた。


相変わらず美人だけれど、以前と違って、気の強さは感じられない。

化粧をしてる様子もなく、目の下にできた隈が妙に痛々しい。
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