僕のお姉ちゃん
脆い日常
でもそんな幸せ、
簡単に崩れてしまう。
「どうして……」
普通の日常は、こんなにも簡単に崩れてしまうのか。
家に帰ったら、玄関に見覚えのない女物の靴があった。
全身から、汗が吹き出てくる。
「悠? どうした? なんか、顔色悪いけど……」
「い、や……」
よりにもよって、桜野を遊びにつれてきた日に……
帰ってくるなんて。
「悠、久しぶり! その子、友達? 可愛いね」