【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
「いっ…!」
先生は黙って消毒液をあたしの口元に塗った
きれているせいもあってかなり染みた
「すいません」
「いや…平気」
相変わらず重苦しい雰囲気だ
大ちゃんも無言で桜を手当てしていた
そして大ちゃんは桜の手当てが終わると先生のほうに歩いてきた
「おい拓海」
大ちゃんが先生の頭を叩いた
「いつまでそんな顔してんだよ。」
「…すいません」
「…まぁお前の気持ちも分かるけど」
あたしと桜は黙り込んだままだ
先生は黙々と手当てをしている
「終わりました」
先生はそういい、救急セットをしまった
「菅原さん、事情…話してくれますよね?」
「…うん」