【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
父さんは黒い髪が白髪になっていて
何だかとても弱々しくなっていた
そして老眼鏡をかけながら新聞を読んでいた
「愛…!?」
父さんは母さん以上に驚いていた
「…久しぶり父さん」
「何をしにきた!この親不孝物!!」
確かにこう言われて当然だろう
でも話さなければいけない事がある
「今日は…大事な話をしにきました」
「愛ちゃん…座って」
母さんはそういって座布団をしいた
あたしは黙って正座をした
「父さん、母さんあたし好きな人ができたんだ。
それで…その人と一緒に暮らそうと思う」
その瞬間父さんは立ち上がった
「好きな人!?お前を好きになってくれる人がいるとでも言うのか!!」
「うん。いたよ…」
「馬鹿なやつもいたもんだ!こんなヤツを好きになってくれるんだもんなぁ!」
あたしは具合が悪くなってきた
吐きそうな…そんな感じ
そして涙があふれてきた