【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
「大丈夫ですか?」



放心状態のあたしを心配する医者



「あ…」



あたしはどうやって受け答えしたらいいかわからなかった



そんなあたしを見ながら医者は話を進めた



「本人にはお伝えしますか?」



「あ…あたしから言います」



きっと医者から言われるよりあたしが言うほうがいいだろう



でもちゃんと伝えられる自信はなかった



「分かりました。入院手続きをするのでこの紙に記入をしてください」



そういって1枚の紙を渡された



「は…い」



そういって紙を受け取り記入をした



そしてそのまま紙を医者に渡した



「五十嵐愛さんですね?手術はもう終わりました。入室は103号室です」



「分かりました。ありがとうございます」



そういってあたしは部屋をでた



ふらつく足を自分で支えながらあたしはゆっくりと歩いた



ドアを開けると大ちゃんと桜が心配そうな顔であたしを見ていた



「先輩…先生は?」



「どうしよう…先生が…!!」


2人の顔を見た瞬間何だか涙があふれてきた



< 339 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop