【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
「落ち着け、拓海がどうした?」
泣き崩れたあたしを支える大ちゃん
「きゅ…急性白血病なんだって…もう長くないって…」
「それ本当なんですか!?」
「うん…あと3ヶ月って言われた…」
「…」
2人とも黙ってしまった
「とりあえず拓海に会いに行こう。何号室だ?」
「103号室…」
「分かった」
あたし達は103号室に向かって歩き始めた
ガラッ
病室のドアを開けるとそこには先生がいた
やっぱり…
現実なんだね。
「もう起きて平気なの?」
「全然平気です。来てくれてありがとうございます」
来てくれてって…
「当たり前じゃん」
「おぉ拓海!大丈夫か?」
「平気ですよ。」
平気なわけないじゃんバカ…
「すいません、愛と2人きりにしてもらえますか?」
「分かりました!大介さん帰りましょう!」
大ちゃんと桜は静かに病室を出て行った