【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~

「あなたのせいじゃないわ。自分で気づかなかった拓海がいけないのよ」



「だって…!あたしは妻なのに…いつも迷惑ばっかかけて…」



「私もお父さんが病気だって言われたときに同じ事を思ったわ。もう手遅れでね、でもお父さんは私を攻めずに謝り続けたの」



「…先生は赤ちゃんの顔みれないのが残念だって苦笑してました」



「先生?」


「あっ…すいません!いつもそうやって呼んでいるので…」



「ふふっ。名前で呼んであげたほうがいいわよ。きっと喜ぶわ」



「次からはそうします」



あたしは苦笑した



「でも…これからどうするつもりなの?」



「これから…はあたしが働いて!」



これからというのは考えたくないけど先生が死んでしまった後のことだろう



あたしはまだ諦めてないけど



「でも、現にあなたはまだ高校生だわ。子育てもしなくてはいけないし…」



「それは…!!」



あたしが言いかけた時だった


「ここで一緒に暮らさない?」



「えぇ!?」


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