【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~

「おぎゃー!おぎゃー!」



あたしがそう呟いた瞬間心愛が泣き出した



あたしはベッドから降り、心愛を抱きかかえた



「よしよし。ゴメンね。あたしには心愛がいるもんね♪」



あたしは心愛のおでこにキスをした



心愛はそっと眠りに付いた



「おやすみ。心愛」



プルルルルル プルルルルル




急にあたしのケータイがなった



ケータイを開くとそこには“父さん”という文字が出ていた



あたしはピッとボタンをおした



『愛、家に来るという約束はどうした』



それは紛れもなく父さんの声だった



あたしは重い口を開いた



「色々あってね。…子供産まれたよ」



『そうか。旦那はどうした。』



一番聞いて欲しくない話題だった



まだあたしの中で拓海が死んだことを信じたくないと思っているのだろう



「1週間以上前に死んだよ。3日後に葬式もあるんだけど」



『そうか。葬式には行こう。細かい事があったら連絡してくれ』



「…え?」


信じがたい言葉だった


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