【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
ハンカチで涙をふいても涙は流れ続ける
あたしは必死で声だけは出したくなくて
ハンカチで口をふさいだ
周りからあたしはどういう風に見えるんだろうか。
かわいそうな妻と子供?
今まで悪さしてきたあたしを見て笑ってる?
ねぇ…
どういう風に皆の瞳にうつってるの?
あたしは一輪の花を持って拓海の元へ向かった
拓海の顔は真っ青だった。
あたしは花を拓海の横においた
「拓海…」
あたしは拓海の頭を撫でた
拓海の肌をとても冷たかった。
でも…
その事実を受け止めることが出来た
そして拓海が入っている箱を車へと移動する。
そうして葬式はなんとか終わった。
「愛ちゃん…火葬…いける?」
「はい…」
あたしは黒い車へと乗り込んだ。