【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
確かに先生といる時間は好き。
でも、それはそれ。
私はヤンキー。
夜になれば、人を殴って蹴ってその繰り返し。
今日私は、ヤンキー仲間の梢とつるんでいた。
「なァ愛。」
「何?梢」
「あんたさァ今度から”ガラスの破片”って名乗れば?」
「”ガラスの破片”?」
「うん。だってあんたの心ってガラスの破片みたいでしょ?」
”ガラスの破片”か。
確かにそうかも知れない。
私はガラスの破片のように幾度となく人を傷つけてきた。
「うん。いいんじゃない?」
「じゃァ、決まりね!」
今日から私は”ガラスの破片”という名がついた。