【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
「父さん、母さん、明日大ちゃんと一緒に拓海の墓参りに行くよ」
「…そうか。分かった」
父さんと母さんはそれ以上何も言わず心愛の元へと向かった
その後も父さんと母さんは何も言わなかった
あたしはそっと眠りにつき、いつものように朝起きた。
「ふあぁっ…」
あたしは大きなあくびを1回し、顔を洗って準備をした
「心愛ー朝ですよー」
そういうと心愛は口を大きく開けて笑った
あたしは心愛の服を着替えさせた
そしてあたしはアップルパイを作った
今度は失敗しないように慎重に作った
ふと時計をみると針は8時50分をさしている
「そろそろかな」
あたしは玄関を出て外で大ちゃんを待った
「愛!」
真っ白な車に乗った大ちゃんが家にやってきた
「大ちゃん、花買いたいんだけど途中でよってもいい?」
「いいよ。何持ってんの?」
「拓海にアップルパイ作ったの」
「そうか」
あたし達は花屋で花を買い拓海の墓に向かった