【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
拓海の墓についたあたし達は花とアップルパイを飾った
「今度は上手に出来たと思うよ」
あたしはそういい線香を、
「久しぶりだな、拓海」
大ちゃんはそういい線香を飾った
………
あたし達はしばらくそのまま立ちすくんでいた
あたしは拓海の墓を見つめた
「ねぇ、大切な人を亡くすのって…ツライね…」
あたしは大ちゃんにそう呟いた
「あぁ。でも、お前にも現れるよ。オレが桜と出会えたように、きっとお前にも大切な人が出来るよ。っていうか、拓海が出会わせてくれるさ。拓海は死ぬまでお前を心配していたんだからな…」
その言葉にあたしは涙を流した
「うん。そうだね…」
「…帰るか」
「うん…桜のこと大切にしてね」
「言われなくたって分かってるっつーの」
そういい大ちゃんはえくぼを作りながら笑った
あたしは再び大ちゃんの車に乗り、自分の家へと帰った