【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~
大ちゃんはあたしを送るとそのまま帰ってしまった
「おかえり」と迎えてくれた両親
あたしは心愛を母さんに預け部屋に戻った
あたしは部屋の真ん中にくずれるように座った
座った足元には拓海の作ってくれたレシピ張
あたしはそのノートを拾い開いた
逆さになっている事に気づかず開かれたノート
そのため最終ページをあたしは見ていた
あたしはそのノートを回転した
そしてある事に気づいた
最終ページには拓海からのメッセージ
拓海は色々な所にあたしにメッセージを残してくれていた
「…っ…ふうぅ…っ」
あたしは涙を流した
そこには
“愛、あなたは幸せでしたか?私はとても幸せでした”
そう書かれていた。
あたしは思い切り声をあげて泣いた。
流しても流しても枯れない涙が頬を伝う
あたしはそのノートを抱きしめた
強く強く抱きしめた