†おせがわせウサギ†
「どうする?入る?なんか、《不思議の国のアリス》みたいだな。」

と、拓。


「……。」

慎ピョンは何も言わずただトンネルにケータイの光を奥に照らした。


「不思議なトンネルだな。たった今、誰かが俺達のために創られたような大きさだな。しかも、ケータイの光で照らそうにも何も見えない。不気味だと思うんだが入るのか?」


『入る』

               3人の口が勝手に動いた。
               拓も紗季もビックリした顔してこっちを見た。


「よし、不気味だが拓が入るって言うなら仕方ねぇな。親友を一人で普通と違うものに近ずけるものか。」

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