覚悟

あなた

「ねねっ!未來!あの先輩、カッコよくない!?」

私が、先輩をはじめてみたのは、

イケメン好きの、親友。坂庭 彩夏が、先輩を見つけたとき。

「そーだねー」

特に、そのときは、興味さえ持たなかった。

高木 未來。

中学生になりたての彼女は、これからの中学校生活に、大きな期待を胸に抱いていた。

ときどき、霊という、見えて欲しくないものが、見えてしまう程度の霊感を持っていた。

「そんなことよりさー、部活何入る??」

え、いきなり話しかえるの?

まぁ、唐突なところも、彩夏の性格。

「私は、お母さんとお父さんが入ってた、剣道部とか、入ってみたいなぁ」

「え!?そんな、マイナーなとこ行くの?」

「だめかなぁ???」

「いや、でも、あの格好カッコいいよねっ!!」

日本っぽい格好が好きな彩夏は、服装に惹かれるようだ。

私は、両親が中学校の部活で初めて会って。再会して結婚したらしいから、同じ部活にはいってみたい。

幼い頃から、両親は憧れだったから。

肌が白くて、少し小柄の、綺麗で可愛らしい母と、華奢だけど、男の人って感じがする、少女漫画に出てきそうな父。

そんな2人は、未來にとって、憧れでしかなかった。
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