女子高生漫画家ノ恋愛
「いや、これから休むから大丈夫。はい、600円ご苦労様ですっ」
あ…ご苦労様って目下の人に使う言葉だっけ??
ま、いいかお客様は神様や。
そぅ思って視線を中山くんの背中に移す
中山くんを見送るのはちょっと寂しい。
あ、エレベーターに乗った、と思ったらくるっとターンしてウチに戻ってきた。
忘れ物かな??
「あの、「いつまでも見送ってねぇでささっさと部屋戻って食って寝ろ!」
…
正直、びっくり。
アタシの事なんか気にかけてくれちゃって。
意外と優しいんだぁ。
「うん。ありがとバイバイまた明日ね。」
そう言って手を振る。
「お前が休まなかったら、な。」
ドアを閉めてから1人で笑う
むふふっ。今日、昨日より沢山、喋っちゃった。
今度は彼女がいるかどうか、聞けるといいな……