女子高生漫画家ノ恋愛
「いっくよー」
史奈に向けてシャトルを打ち込む……が、思ったようには進まず、へろへろと天井に向かって打ち上げてしまった。
「あ~あ~。」
どんどん上に向かってゆくシャトルを見つめて史奈はため息をついた。
「ごっめ~ん。」
意外と難しい。
ラケットの中心に当たっても、面の向きがおかしいと変な所に進んで行く。
「じゃアタシから行くねー。」
次は、史奈から始めるが、今度は思いっきり右に行った。
「あちゃあ……。」
それからは夢中になってやってクリアーとスマッシュくらいは打てるようになった。
……で、調子に乗りすぎた。
史奈の打ったスマッシュが右手に当たった。