私の先生①
先生に、全部話した。

私が両親の元から離れないって決めてること

それが両親との約束

遠くへ嫁いで行った姉のように、両親に悲しい思いをさせないこと

先生は、両親に会わせてくれって言ってくれた。

でも私にその選択肢はなかった。

先生には、姉の結婚の時、たくさん話したから、私の辛さも、両親の悲しみも全てわかっていてくれる。

先生も泣いていた。

クールで冷静な先生の涙を初めて見た。

私は先生に謝った。

早くに先生に話していれば、先生にこの三年間を無駄にさせることはなかったと。

先生は、無駄になんかじゃないって言ってくれた
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