忘れられないヒト【完】
その頃から今でも交流のある友達に、

メールで確認を取ってみた。



「明博も自宅から大学院通いだし、


祐輔は…最近連絡取ってないなぁ。」




祐輔。




その文字を見たとき、
小百合は少し胸が苦しくなった。




小学5年生の頃からずっと好きだった。

趣味も合って、
よく話をした。

仲も良かった。

周囲から噂されたりもした。


でもそれだけだった。



しかし、

祐輔は小学校卒業と同時に親の転勤で遠くへ行くことになった。



目の前が真っ白になった。



それからは、
いつものように一緒に楽しく話をしていても、

心のどこかが少し苦しかった。





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