忘れられないヒト【完】
小百合は

そっと祐輔に寄り添った。


祐輔は一瞬身体をビクッとさせたものの、

特に抵抗はしなかった。



店員が緊張を破って最後のデザートと伝票を届けて来た。




小百合はゆっくりと身体を起こし、


アイスを口に運んだ。



それを祐輔が眺めているのに小百合が気づくと、




「あ、祐輔もアイス食べる?」


「んじゃあもらおうかな」



「いいよん」



そういって小百合はアイスを口に放り込み、


すぐさま祐輔にディープキスをした。



祐輔は驚きのあまり何が起きたのか理解できなかった。



小百合はすっと顔を離し、

祐輔に笑顔を向けた。


「どう? おいしい?」





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