きみのて
バイトが終わると、陸が待っていた。
なるべく決まった時間に食事をとるため、ふたりでスパゲティ店に入った。




食べてからすぐ、腹痛に襲われる。

これまでも何度もこういうことはあったから、少ししたらおさまると思い、痛みに耐えながらも食事を終えた。


しかし、痛みはどんどん増すばかりだった。


「おなかが痛い・・・」

やっと陸に打ち明けても、どうすることもできない。



帰りの電車へ乗るため、ホームへ行くも、押し寄せる激痛。


ホームで並びながら、立っていられないほどの激痛。
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