きみのて
お風呂からあがり、夕食の時間になった。
夕食はバイキング形式で、実演ステーキに男子たちが長い列をなしていた。


「陸先輩、そんなに食うんですか!?」

「まだまだ序章だよ?」


陸が肉ばかり盛っているのを奈央がデジカメで写していた。
わたしもご飯を食べる。

実演ステーキの前は陸を含めて、何度もわんこそば状態で並んでいて途切れることがなかった。

ホテルは古いし、ボロボロだったけれど、ご飯は本当に美味しかった。

陸は美味しそうにご飯を食べているわたしを見て、笑顔になった。
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