きみのて
それからは、やきもきしながら授業を受けた。

返事は来ないのかもしれない、と思いながら帰りの電車に乗りこんだ頃、やっと返事が送られてきた。


『俺に送った?なんで俺なの?』


なんだこの反応?

返事を打つ。


『はじめて見た時から好きだったよ。』

送信。


『でも俺なんかでいいの?』


だから、なんなんだこの反応。

イエスともノーともとれない。


それからも少しやりとりを繰り返し、結局、考えさせて欲しいと言われてしまった。
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