きみのて
陸、喜んでくれるかな。
今夜は陸に会う予定だ。
わたしは手作りのミルクレープを持参した。
昨夜、ミルクレープの制作に奮闘していると、弟の孝也が顔を出した。
「・・・これ、彼氏にあげんの?」
「うん!」
「うわー、かわいそう。」
少し厚めのミルクレープは、気付けばタワーのように高くなっていた。
やっぱ重ね過ぎたかなぁ?
ずしんと重い。
愛があればいいよね!
わたしは空いた時間をウィンドウショッピングをして過ごした。