きみのて
授業に出席する。

きれる息で席につくと、胸がむかむかと苦しくなった。


だるい。


頭が重く、先生の声が遠くなっていく。


ああ。


どうして今まで気付かなかったんだろう。



遅れて美加が教室へやってくる。


「栞、大丈夫?」


わたしは身体を起こして答える。


「美加、栞病気だった…」
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