俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「裕斗、往生際悪いですよ?」



「言えよ!裕斗!この中に居ないんなら、言って来いよ!」



「はぁ、なんで俺が」


裕斗は、大きな溜め息を吐いている。



そんなに言えないの?それとも、この中に居ないから?私に気を使ってるって事?



「……愛の告白なんて簡単じゃない!」



ただ、好きって言えば良いだけなんだから。俳優になりたいなら、簡単じゃない!



私の罰ゲームなんて悲惨だったんだからね!



なんて、きっと私も裕斗の立場なら言えない。ただの強気なだけ。だって悔しいから。



裕斗の想ってる相手が羨ましいよ。裕斗がその人の事ずっと想ってるって事だから……



「俺は……」



「っ……」



真っ直ぐ裕斗が私を見た気がした。だけど、すぐに視線を逸らすと、委員長に視線を向けた。



「俺は、委員長が好きだ」



「は?裕斗何言ってんだ?」



「バカですね」



「…………」



裕斗って委員長好きだったんだ。だから、私と変わったんだ。私が嫌いだから、キスもしてくれなかったんだ。



「っ……」



私は、屋上に居たくなくてその場から駆け出した。


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